子宮頸がんの原因の90%以上が、ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染によって起こることが明らかになっています。したがって、この感染を予防するワクチン(HPVワクチン)を接種することによって、子宮頸がんの発症リスクを軽減することが可能です。
子宮頸がんワクチン(HPVワクチン)には
①サーバリックス(2価)
②ガーダシル(4価)
③シルガード9(9価)
の3種類があります。
③のシルガード9は、2023年4月から定期接種(公費)が可能となったワクチンで、約90%(サーバリックスやガーダシルは約65%)の子宮頸がんの原因となるHPV感染を予防します。したがって、今後、子宮頸がんワクチンを接種される方は③のシルガード9の接種をおすすめします。
※キャッチアップ接種の無料接種は2025年(令和7年)3月31日迄になります。
本ワクチン接種につきましては、厚生労働省から3回接種完了に必要な標準的な接種間隔を取ることができない場合には、4価と9価ワクチンは最短4カ月(2価ワクチンは5カ月)でも完了することができることが示されており、1回目の接種を11月中に実施すれば、令和7年3月末までに接種を完了することが可能となります。(必ずあける必要がある間隔:2回目は1回目から1か月以上、3回目は、2回目から3か月以上)
子宮頸がんは、好発年齢が30~40代と若く、日本では年間約1万人が発症し、約2800人が亡くなっています。子宮頸がんを防ぐためには、子宮頸がんワクチンを受けることが非常に重要と考えます。
もし、定期接種やキャッチアップ接種の対象年齢を過ぎてしまい、子宮頸がんワクチンを未接種の方は、ご家族ともよく相談して頂き、是非ワクチン接種をご検討ください。
当院ではシルガード9の接種が可能です。
シルガード9接種対象者
①定期接種またはキャッチアップ接種の対象の方(小学校6年生〜高校1年生相当の女子(11歳〜16歳)、平成9年度生まれ〜平成19年度生まれの女性(16歳〜27歳:令和6年度時点))
②上記対象外の女性の方(45歳までの方)
★妊娠中の方、授乳中の方、当日発熱のある方は接種できません
★未成年の方は保護者の同伴が必要です
スケジュール
初回、2ヶ月後、6ヶ月後というスケジュールで合計3回筋肉注射します。(15歳未満の方は2ヶ月後の接種を省略し、初回、6ヶ月後の2回接種も選択可能です)
接種当日の予定
- 問診票の記入
- 診察、問診
- ワクチン接種
- 観察のため待機
接種後は体調に変化ないか観察する必要があるため、30分間院内でお待ち頂きます。 - お会計
費用
- 定期接種、キャッチアップ接種の方は無料(公費)
- それ以外の方は、1回 28,000円(税込、診察料込)、3回 84,000円(税込、診察料込)。
お支払方法
現金またはクレジットカード
予約方法
当クリニックにお電話(047-368-0088)でご予約ください。